父と子の素人将棋日記 ネット将棋の有用性

先日見つけ読み始めたら、残念にも休止になったブログからですが、ちょいと興味に留まったので...

http://myshougi.seesaa.net/article/87749083.html

(引用始まり)

米長会長によると、

・子供にネット将棋をさせるのは感心しない。
・右脳の発達や勝負感覚、緊張感を養うのは人間とさすのが一番。
・相手がいないときは、符号をきっちり教えて、週に四回は棋譜を並べで十分。

という主旨のお話しをかつてされたことがありました。

(引用終わり)

...さて、どの様な状況でのお話しなのかと考えてみました。三番目の「棋譜を並べで十分...」と言うところから推し量ると奨励会生、もしくは奨励会を目指す子供の父兄の方々へのスピーチかと思われます。

某の印象は「随分説得力のないレトロな訓戒だのう...」なのですが、皆様いかが思われます?

投稿者: 紫外線 投稿日時: 火, 03/04/2008 - 11:30 categories [ ]

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信条

>根拠の無い信条か

米長氏の立場ならば,一流棋士がどう育って来たか,育ちつつあるかを熟知しているでしょうから,はたして根拠が無いとまで決め付けられるものかどうか.

>無責任か

強いて言えば,無責任というよりは,むしろ才能,環境などが十分に恵まれていない人達に対する(底知れぬ)「冷淡さ」が感じられるかもしれません.

もしそうだとすれば,氏の「信条」としては,つぎのようなものが考えられます.

1.一流棋士とその候補になる者以外はどうでもよろし.
2.そもそもプロ棋士は余っているんだ.
3.才能や環境に恵まれない者が無理して棋士を目指すことはない.
4.本当に才能があれば,誰か棋士の目に止まって,お金が無ければスポンサーも見つけられるだろう.
5.これは本人のためを思ってのことだ.
6.自分のような大天才でも,これほど苦労して来てるんだ.

同じ信条を語っても,その人の人徳に応じて,反感を持たれることもあれば,尊敬を増すことも有る.米長氏はエリート意識の権化のような人ですから,将棋を指す人を増やしたり,その人達の力量が上がることについては,基本的に関心が無いのかもしれません.

米長氏はアマチュアの将棋についてどういう姿勢を示しているのですか.奨励会の三段の力量や,中原氏の格については口を極めて賞賛している場に居合わせたことはありますが,逆に言えば,上の各項を裏付けるとも見られます.

選択肢を狭める

>一般論としては,長所,短所,限界を承知の上で,程々に利用するという,ゲームに限らずネットどころか
>コンピュータ一般に当てはまる方針で対応されればいいのでしょうね.

...全ての道具は使いよう...と言う行き着くべき所に落ち着くようです。

>「理想的」とか「望ましい」姿

その為に現実の上達を目指す人たちの選択肢を根拠の無い信条で狭めるのは無責任だと感じました。

一流棋士を目指す少年にとっては?

>...といった長所は見逃すべきではないと思いますが?

便利であることは確かですが,どういう人にとっての長所かということですね.

愚は,米長氏の意見は,将来一流棋士を目指すような少年の教育というテーマの中での,「理想的」とか「望ましい」姿についての話だと思っていました.趣味とかアマチュアに徹する人の場合は,全く別問題だと思います.

大人のアマチュアの将棋については,愚は「グー」の音も出ません.

一般論としては,長所,短所,限界を承知の上で,程々に利用するという,ゲームに限らずネットどころかコンピュータ一般に当てはまる方針で対応されればいいのでしょうね.

(以下将棋とはかなり違うので,御参考になるかどうか分かりませんが,)
ネットでの勝負について,コントラクト・ブリッジについてならば,多少感じることがあります.このゲームは必ずペア単位だし,共通ハンドで夥しいペアが同時に闘って結果を比較するので,将棋と本質が違うともいえますが,なんといっても世界中の人と即席でペアを組み,他のペアと闘うのは,画期的なことです.しかし同時に,妙にイビツなものも出始める.あまりネット・ブリッジだけやって,滅多にトーナメントに出てこない人とは,ペアを組むのはもとより,同じテーブルで対戦したくないというのがホンネです.

最上の上達法?

某の私見では「自分よりチョト強い・巧い人と数多く対局をこなす」事だと思っています。技量を伸ばすには自分の現在の力より少しだけ上回る物をあてがい、伸びに応じて難易度を上げていく...という事です。

現在の将棋界にはレーテングが有りません、その為「自分がどの程度強いのか」と言う上達に必要・有益な「計り」さえありません。その半面で、「根性・忍耐・努力・気合」等と連呼しても実際の効果はアヤシイものです。

将棋を指す人口の絶対数の減った現在、「自分よりチョト強い」人を探すだけで一苦労なもんです。ここにネット将棋の真価があると考えます。ネット将棋につき物のレーテングのお陰で、(1)自分がどれ位強いか客観的に判り、(2)ちょうどいい練習の相手の選択に不自由しない...といった長所は見逃すべきではないと思いますが?

>「場数を増やす」

>「場数を増やす」

これは「イエス&ノー」.つまり或る程度場数が増えることは,その機会が少ない学習者には有効.

また教師や相手が居ない自習とか練習も,必要で,それは米長氏の第3項目の意義と同じ.

しかし,段階にもよるが,パチンコ台の前に居るような練習にのめりこむだけでは,将棋だってダメでしょう.子供は特にそうなりやすいだろうし,親も,子供がコンピュータに向かって一所懸命練習か勉強家して居る姿で安心してしまう.

ともかく学問だったら,絶対にまずい.計算練習でさえも.

>「右脳の発達」???

これは,ご本人の考えはともかく,科学的なものというよりは「比喩的」,「象徴的」な言葉として理解できます.(また書きます.)

場数を増やす

某としては「場数を増やす」と言う点においてネット将棋はその欠点を補ってあり余るものがあるかと思いますが?

追記
「右脳の発達」???根拠はどこに?...本当にそうなら、右目つぶって、左手で駒動かせば効果倍増?

人間と指すこと

自分でスレを延ばすのもなんですが,米長氏の言うことの内で,2番目がまず尊いですね.

コンピュータの専門(理論)家がいうのは奇異かもしれませぬが,コンピュータは,少なくとも教育においては所詮人間の「助け」として活用すべきであって,それを学習の主たる手段にすべきではないと思います.

さらにその理由:これからぼつぼつ書いてまいります.

米長説

駒音に三級より下と書いて,「3級」と表記するものだし,その下というのはないだろうというようなことを教えられたばかりの愚が,将棋の上達について書くのは一番的外れになりかねませんが,教育職の人間の目から見ると,非常に真っ当な印象です.

こういう育ち方をした人間の中からトップ棋士が出るほうが望ましいと思いますね.

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