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米長邦雄永世棋聖 =内心の葛藤= (4)米長邦雄永世棋聖にはご母堂による「教育論」としての著書がある。本人、観戦記者が棋士像に迫ったものはいくつもあるが、母親が「息子」について語る、一冊の本を出したというのは米長永世棋聖以外にはない。 米長花子さんは、四男一女に恵まれた。邦雄氏は「四男の末っ子」にあたる。「兄貴たちはバカだから東大に行った」という名言(?)があるが、芹澤九段の著書によれば「元ネタ」は自分だと記されている。米長永世棋聖の兄のひとりは「バカじゃなければ邦雄の兄などやっていられない」と笑う。おそらく、この「バカだから云々」は、芹澤九段が生みの親だろう。こういう不思議なセンスは、芹澤九段の方が長けているような、そんな気がする。 -------------------------------- 中原誠十六世名人も内弟子を10年間近く経験している。内弟子経験の最後というのは、先崎学八段ぐらいだろうか。「そういう経験の有無は将棋の質が違う」という声が一時期、よく聞かれたが、羽生善治名人をみていると、この説も何とはなく危ういものがある。ただ、米長棋聖と羽生名人の時代というのは「情報入手の環境」がまるっきり異なるし、データーベースの整備も比較にならない。 最近、将棋を指していて「かたちのきおく」というものが極めて重要だと痛感させられた。特に終盤である。「このかたちは何かある」と瞬時に判断するためには、過去の記憶というものは極めて重要だ。 今から何回か、米長氏の「少年時代」をご紹介させていただく。私は、米長永世棋聖が受けたご母堂からの教育は「素晴らしい」ものだったとこの本を読んで思ったが、その一方で、どこかでご本人は「決定的に人を信じることができないように」なってしまったのではないか。とも感じた。そのことは「悲劇」だと思ってもいる。 氏の「屈折の背景」が、この本からは読み取れるのだ。
投稿者: JC IMPACT 投稿日時: 水, 06/30/2010 - 02:52 categories [ ]
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その時代
越中フンドシさん
>さてどういうことなのでしょうか。
推論を組み立てていくというのは、なかなかに難しいものだと思います。特に米長永世棋聖の場合は。
2009年のA級リーグは「佐瀬門下」が半数を占めましたが、これはある意味、凄いことだと思います。
佐瀬名誉九段がこの隆盛をみれば、喜ばれたでしょうし、今の棋界をどうご覧になっただろうかと考えなくもありません。
この時代。
昭和30年ですか・・・ 戦争が終わって10年、きっと現代のように裕福ではなかったのでしょう。 私の親父(たぶん米長永世棋聖より5、6歳年長)が子供の頃に‘50銭’というのがあった、と言っていました。さすがにそれよりは後でしょうか。
>「決定的に人を信じることができないように」なってしまったのではないか。
この記載、とても意味深ですね。さてどういうことなのでしょうか。