コンピューター将棋の構造 - 検索エンジン 「浅読みくん」 ⑥

検索エンジン 「浅読みくん」 ⑤ の最後にあった

 (質問) 前回の「覚える」浅読みくんと(アルファ・ベータ枝切りを)組み合わせれば相乗効果で天下無敵の検索エンジンに成るのかな???

を検証してみましょう。

 元祖・浅読みくん - 標準ミニマックス を装備
 改・浅読みくん - アルファ・ベータ を装備
 浅読みくんII - 評価記憶装置 を装備
 改・浅読みくんII - アルファ・ベータ & 評価記憶装置 を装備

...となります。

元祖・浅読みくん

 5手読み - 14.898000秒
 6手読み - 412.591000秒
 7手読み - 12,000秒 = 200分(推定)

改・浅読みくん 

 5手読み - 0.632000秒
 6手読み - 2.239000秒
 7手読み - 15.332000秒
 8手読み - 71.465000秒

浅読みくんII

 5手読み - 7.068000秒
 6手読み - 71.168000秒
 7手読み - 20分以上(推定)

改・浅読みくんII

 5手読み - 0.778000秒
 6手読み - 2.969000秒
 7手読み - 10.605000秒
 8手読み - 48.963000秒

((観察))

「全部入り」浅読みくんは

①5手・6手読みではアルファ・ベータと比較して改善はなし。(むしろ記憶のために少々遅めになる)
②6手・7手読みではアルファ・ベータと比較して3割以上の時間短縮を実現

...とまあ一応効果は出ていますね。でも「3割」じゃチョッと物足りない様な気もする...

≫ベンチマークに使用した検索は初手からなので「駒打ち」の影響はほとんど在りません。これが入ってくると同局面再帰の機会が増加するので効果が増大する...かもしれません。

≫「評価記憶」は将棋よりチェスに適したテク...かもしれません。(もともとこのテクはチェスソフトからの借り物ですし) 

(考えられる理由)

①チェス(8x8)は将棋(9x9)より升数が少ない
②チェスは 飛車(ルーク)二枚、角(ビショップ)二枚、八方桂馬(ナイト)二枚、飛角(クイーン)一枚...と将棋と比較して遠距離に動ける駒が多い...よって盤の端に在った駒も一手で手元に戻せる。

...狭い所で機動力の高い駒がうろうろしたら同一局面が起きる回数はかなり高くなる...と思う。だが、将棋には「駒打ち」があるので同程度かもしれない。

((結論))

組み合わせればより早くなる。ただし過剰の期待はしないこと。「評価記憶」はメモリー食いなので使用できる深度には限界がある。

次は「並列化」に移ります。

(続)

投稿者: 紫外線 投稿日時: 土, 08/08/2009 - 13:14 categories [ ]

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戦法の発達

マスター様 お手数を掛けて居りまする.想像以上の定跡の発達,普及を感じさせられまする.半世紀とは申しませぬが,最長だと40年は有る年代差に興味をそそられ,最近のネット上のデータベースを見て居りまする.もっとも未だ使い方は良く知りませぬ.しかしそれにしても便利になったもので御座いますな.

アメリカでやたらとシシリアン・ドラゴン(最初に御案内頂いた3戦の内羽生-サブリナ戦と羽生―ラルフ戦がドラゴンではないもののシシリアン.こっちの統計は後で.)の本を見たのは70年前後.ところがデータベースでは,その中の〝ユーゴスラブ・アタック〟は50年がピークで70年は底.さらに80年代から復活して,その後今日まで持続して居る気配.

それで,9手目で白がQ側にキャスリング出来るのに保留しているケースが600程あり,結局は10手目でもQ側に入るのが自然なところ,少数ながら敢えてK側に入ったのが3局で,その結果は1勝1敗1分け.ここで更にキャスリングを保留している譜例も500近く残って居りまする.その中では恐らくもう最後までキャスリングしない(=中住まい?)のとQ側キャスリングが多くて,K側キャスリングはいずれにせよ非常に少ないで御座いませうが,キャスリング・サイドの選択の余地を残す戦法もまだ残っているようでは御座いまする.

3例中2例で羽生さんの相手がシシリアン・ディフェンスを選んでいるのはやはり現代の流行なので御座いませうね.一方で世界チャンピオン・クラスの人もそうなのか?ますます興味を誘いまする.(もしそうならシシリアン・ディフェンスをマスターすれば一応現代に追いつける?まあ棋譜を理解する範囲でですが.) どうぞ今後もお時間の有る範囲で,いろいろ御教示下さりませ.

キャスリング

...は序盤の流れで自然と決まるものです。更に、大概の場合は定跡に組み込まれていますので選択の余地はそれ程有りませんね。

キャスリングの保留

このトピックの本題はマスター様の新作将棋ソフトで御座いますから,そろそろ遠慮するか,いっそ別トピックかと気にして居りまするが,そのご判断は他の方に譲り,付言致しまする.

フンドシ様>こっち側のキャスリングは難しい、とも言えます。

それは事実で御座います.序盤によっては不可能にもなる.

>Kが端のPに利いていないので、なんとなく不安です(端Pが浮いている)。

それも正しい感覚で御座いませうが,或る程度実戦に馴れて(或いは研究して),後で1手掛けて寄る方が良いかどうか(†)見極めることが,恐らく将棋同様に,必要となりませう.なるべくならそれに1手掛けたくはありませぬが(わざと1手休みたければ別).

●いずれにせよ,将棋でも玉形以前に,右玉か左玉か出来るだけ長く保留していることが有りまするが,チェスも昔はかなりそれを重視して居たもので御座います.その点は現代戦法が変わったのか.
●羽生さんはシンプルで早いキャスリングを選んで居られまする.愚が見たのは白番2つだけなので,この序盤だと必然なのかも知れませぬし,或いは本場の選手の方が長くて展開が遅い序盤が得意だろうと見て,そのペースや知識(研究)にハマるのを避けて居られるのやも知れませぬ.

† チェス独特のポーンだけか,それに近い終盤になった場合,Kが中央寄りの方が指し易いことも又事実.なお言うまでもなく将棋と違い端ポーンは1マス突けば,Kの利いている隣のポーンで守られまする.

みなもと様>チェスそのものにはまり込むということは無いと思いますが、これからぼちぼち勉強してみます。

〇十年前の遠い記憶を別にすれば,愚の今の立場とて全く同じで御座います.チェスにも皆様方の将棋と同じあらゆる魅力が有るので,マスター様が現役の指し手であられ,フンドシ様が渾身(褌身?)みなもと様が半身の御関心を示されたのに便乗して,ちょっぴり現代チェスの香りを嗅ぎたいと思っているので御座います.(そういうわけなので自分でトピックを建てることも控えて居りまする.)

キャスリング、って・・・

まだまだ質問できるレベルではないのですが、キャスリングについて。

そうなのかな? Q側のキャスリングの方が確かにRは中央に来ますね。一手得も何となくわかります。 が・・・

まず、キャスリングの前にNとB以外にQも動かさなくてはならない、つまり一手余計にかかってしまい、こっち側のキャスリングは難しい、とも言えます。また、これは単に私が弱いからなのですが、Kが端のPに利いていないので、なんとなく不安です(端Pが浮いている)。だからいつもイタリア布局みたいに、e4~Nf3~Bc4とし、すぐに0-0してしまいます・・・ まだ駆け引きがわかっていないです。

自宅のPCに入っていた(勝手につながる?)のは「Chess Titans」というものであり、今日会社で見付けたのは「chess.watype.net」というものです。後者はLevel-1に15勝2敗です。「待った」の仕方がわからないので緊迫感があります。 all users 92423(26.5%) Com 239678(68.6%) Draw 17087(4.9%) は、ハム将棋と同じなのでしょう。こんなのも励みになります。

問題児

マスター様がおそらく現代の序盤理論を書いてくださいました.愚が紹介したのは,多少個別的で,時代を反映した著者の主張が入った物からなので,普遍性と現代性から見てやや違う面があることで御座いませう.

例えば,著者は忘れましたが,Q側のB(ビショップ)を「問題児」と呼ぶという話を枕にして,その扱い~展開を軸に一冊の序盤理論を纏めたものなど読んだ記憶が有りまする.それ以前に

マスター様>①中央の制圧 - 中央の4マスが重要なり

に対応して,そこのポーンの確保を詳細に論じるとか,それは分かったからその一つ外側(『Q側のキャスリング』愚図の①の列[ファイル])のポーンを中心に,序盤の分類や理論を組み立てるとか†(ギャンビット全盛時代),毛唐の著者には,日本人(棋士はともかく学者の場合特に)と違って,強烈な個性~独創性が御座いますので.

† あくまでも序盤の分類,理論的体系化とその先端についての考察であって,藤井システムのような特定の定跡を推奨し詳細に解説している著書では有りませぬ.後者も無論五万と有りまする.

Q側のキャスリング

みなもと様>Qとの連携のためにも
>なるべくQ側にキャスリングしたいというのも分かります。

おそらくみなもと様は分かって居られると思いますが,他の読者も居られるので,一応つけ足しまする.

Q側にキャスリングしたい直接の理由は,1手得するからで御座います.

白の場合,K側キャスリングの結果のRの位置は下図①,Q側キャスリングの結果では同②となる.

後者は「すでに」中央(■ ■ の二列)に居ることのほか,ポーンに邪魔される度合いが少ない,仰るようなQとの連携も取りやすい,そして①に居るRが②相当の位置(■ の升)に出るためには更に一手掛る.

□ □ □ ■ ■ □ □ □
□ □ □ ■ ■ □ □ □ 
□ □ □ ■ ■ □ □ □ 
□ □ □ ② ■ ① □ □  

序盤の展開

...ですか?基本は

①中央の制圧 - 中央の4マスが重要なり
②一度動かした駒は二度触らない(定跡による例外はあります) - 効率よく駒を舞台に出すべし
③クイーンより先にビショップ・ナイトを確立するべし
④自分のビショップは利きの長い対角線へ、相手のビショップの利きはブロックするべし
⑤相手の好位置にある駒は自分の悪位置にある駒と交換することを心がけるべし。逆は阻止。
⑥自分のナイトは敵ポーンに追い返されない中央付近に確立せよ - 敵ポーン正面は攻撃されない好位置
⑦きちんとキャスリングして キングを安全圏にうごかし、ルークを活用するべし
⑦ポーンで敵の駒の機動力を制限すべし
⑧じわりじわりと締め上げるように駒を進めるべし

歩曼さん、分かりました

特に(2)のキャスリングのメリットは、そうではないかと思っていました。
強力なRをなるべく早く中央に出していくということですね。Qとの連携のためにも
なるべくQ側にキャスリングしたいというのも分かります。

>Qの利きを確立することを急ぐ必要は無い

将棋で飛車筋や角筋を通すのとは違っているわけですね。その辺は将棋と少し
感覚が異なるかもしれませんね。

私は超初心者ですし、小説が何を言っているのか理解できればいいので、チェスそのものに
はまり込むということは無いと思いますが、これからぼちぼち勉強してみます。

序盤の展開

みなもと様>チェスの勝負は中央から殺到していく形が多いのでは?

ポーンと歩の違いのせいか,将棋のような真っ直ぐな端攻めが殆ど利きませぬ.無論キャスリング後のKは隅に居ますから,それを詰める手筋はもちろん定跡もいろいろ発達しては居りまするが.

>強力なクイーンの筋を通すことがまず第一になりそう。

古典的な序盤理論では,むしろ如何にして早くRを戦場に出すかを問題にして居りまする.
(1)上に述べたように,Rが中央を通らずに戦闘に参加することは困難.2つのRがバックランク(最底辺)に居る陣形でも,1個は中央部に居て,もう1個と連携.
(2)キャスリングのメリットも,Kを安全地帯に入れるよりは,1手でRを中央に出せることに有り.(だから,できればQ側にキャスリングをしたい.)
(3)Qは運動能力が抜群で,情勢を見澄まして一手かせいぜいで二手で最適な場所に移動できる.早く動くと敵の小駒がそれを目標にしながら展開してくるので,Qの利きを確立することを急ぐ必要は無い.(これに対してBを1手でも動かすほうは大いに急ぐ.)

まあ,愚のは古いので,マスター様他が補足や訂正してくださることを期待しまする.

収録されている好局

http://www.orcaland.gr.jp/~maro/diary/diary.html

最近は休載中の模様ですが稀有のチェス系日記からの選局です。過去の日記から他の対局を御鑑賞下され。

悪しからず

コメントの付いたコメントは編集不可となります(我を除いて)。問題なしでございまする。

羽生2局目の愚感

御案内頂いた羽生2局目拝見(vs T.ラジ ←便宜上姓名逆).愚の棋書の古い方だとシシリアン・ディフェンスでさえもモダンに分類されているけれども,この序盤は今でもモダンのようで御座いますね.

ササっと画面を送っていて,印象的というか将棋らしさ(?)を感じたのは,23.Kh1

バックランク・メイト(黒Rが一番下に飛び込んできてメイト.愚のコメントの『スマザー・メイト』†の図参照)の恐れが有るので,端歩(h7)を上がるタイミングを見て居ないと,余り潜る気がしませぬが,Q筋から逃げるのはやむを得ない.

しかしその歩突きが,折しもここで話題の「二マス進み」になり,相手が投了というのは,流石に鮮やかで御座いました.和魂洋才というのか.

ところで,ここに収録されているのは,何らかの意味で好局~名局を選んで有るので御座いますか.少なくともこの2局は愚にとっては,面白う御座います.

まあ今チェスをちゃんと指している人から見ると,的外れな感想かも知れませぬが.

† (マスター様へ)愚のコメントのほうも合わせて改訂しようと思ったけれども,投稿時にミスが有ったのか編集権が残って居りませぬ.文意が通らないわけではないので,そのままに致します故悪しからず思し召せ.

最初は二マス進める

その昔は1マスしか進めませんでしたが、「ゲームのテンポを速める」目的で「最初は二マス進める」が導入されたとか...その副作用に対処して作られたのが「アンパサン」ということです。

だいたい分かりました

管理人さんが教えてくれたplalaのサイトを読んでみました。
だいたい理解できたのでは、と思っています。完全に理解するには
もう少し時間がかかりそうですが、おおよその輪郭は分かりました。

キャスリングとかアンパサンとかは初めて知ったので、ふ~ん、そうなんだ
という感想です。アンパサンはともかくとして、キャスリングは知らないと
チェスそのものが理解できない感じですね。ポーンが最初は二マス進めるということも
初めて知りました。こんなことを知らないようではチェスを扱った小説を理解するのは
とても無理ですね。いやあ~、ほんとに助かりました、感謝です。

小説を理解するためには、まずチェスの棋譜表記を理解することがが第一か。
将棋だったら△2八歩ですぐに局面が思い描けますが、G2と表記されても
まごまごしてしまうかも。しかし、その辺は慣れの問題。将棋で鍛えた暗譜力が
ものをいうのではないかと思っています。

印象ですが、チェスの勝負は中央から殺到していく形が多いのでは?強力なクイーンの
筋を通すことがまず第一になりそう。それに将棋に比べると、それぞれの駒の力が
桁違いに強力なのも印象的です。

それにしても、チェスは合い駒が無いのが痛いね。将棋では簡単に受かりそうな局面で
受けが無いというのは悲しい。

改めて、「鏡の国のアリス」を読み直してみようかと思っております。今度は理解できる
ようになっていることを期待。しかし、あの本、どこに行ったっけ?

うかつでした

G5xF7...のつもりでした。

コメントのタイトルも修正しました。

生き埋め!

いいnamingだ! しかし、こうはなりたくないですね・・・ 落とし穴に落ちてから矢を射られる感じ!?

smothered mateなんて、きっと実戦では少ないので、強い人でもうっかりし易いかもしれませんね。

今日、昼休みにまたまた‘無料’のchess gameを見つけました。レベルは4段階で、一番弱いレベルなら私でも勝てることがわかりました。いわゆる‘手損’が良くないことはわかりました。 あと私の感覚では、ポーンをたくさん動かして、いわゆる位取りをしたくなるのですが、コンピュータはやってきません。この辺りはもう少し学習してみます。

スマザー・メイト

スマザー(‐ド,‐リング)メイトは「狭義」には,身動きが取れなくなったキングを囲みの外からナイトでチェックしてメイトする場合だけを指すようで御座いますね.或る意味で「桂馬Z」の反対?場所は隅,辺,中原の順ではあるが,どこでも有り.その用語に従うと,今回のRh3-h6はスマザー・メイトとは呼ばない方が良いかも知れませぬ.(※)

因みにスマザー(‐ド,‐リング)プレイは,なんとコントラクト・ブリッジにも有りまする.典型的には切り札のAを持っている人に自ら積極的にプレイするチャンスを与えず最後に出させること.そのトリックでは当然Aが自働的に勝つが,本来最強であるその潜在的能力から見れば窒息(死)同然というわけで御座います.(†)

※ 縦横逆にすると良くあるパターンで,

7 |P P
8 |K   □
  ――――――――――――――――――
   a  b  c

cファイルに居るRがc8(□の所.f8やg8でも同じ)に入ってメイトしてもスマザーと言いませぬ.

†(蛇足)ふと思い出しましたな.大正天皇は自らを「詰んだ状態」の玉に喩えたが,昭和天皇は「スマザー」される可能性を察知して居たらしう御座います.その寸前であったことは史実かもしれませぬ.

Smothered Mate

あ!もっと良い訳思いつきました。

「生き埋め」

ポーンは‘劣化銀’だと思えばいい。

どこかの掲示板でこのように説明している方がいらっしゃいました。いい説明かもしれません。前方2方向に利きがあるのは強力です。

私の持っている初心者用の本には、

クイーン  = 9点
ルーク   = 5点
ビショップ = 3点
ナイト   = 3点
ポーン   = 1点

とあり、序盤はナイトがビショップより少し有利、終盤は逆、であることが多い、と書いてあります。

私は、序盤にできるだけ駒を交換して少なくなってから寄せを考えてしまいますが、本筋は違うようですね。アンパサンとキャスリングがようやくわかった段階なので、更に精進します。

追加; 打ち込んでいたら、管理人さんからa smothered mateについて! なんだか穴熊の時にトン死するみたいで、嫌な詰まされ方ですね。

G5xF7で詰み

この類の「詰み」(チェックメイト)はなかなか出現しませんが、用語で

Smothered Mate
http://en.wikipedia.org/wiki/Smothered_mate

...と呼ばれます。日本語訳なしね。

Smother
n. - 濃い霧
v. - 窒息させる, 窒息する, すっかり覆う, 抑え付ける, もみ消す, 消す

無理やり訳して「窒息詰め」...「密室詰め」...かな?

将棋風チェス戦略

マスター様>換算で十分つじつまは合いますね。

なるほど量的には未だ合って居ましたか.等価性に徹した現代感覚,コンピューター感覚のほかに,羽生,森内と言った人には,より非力な駒を組合せて使いこなす能力が,フツーのチェス指しよりも高い面が(御当人の自信も含めて)あるので御座いませうね.

非力な駒と言っても,将棋で言えば,生角2つと桂馬の化け物だから,Q相手で十二分に指せる感覚なんでせうね.(実戦では案外良くあるのかも知れませぬが,愚が見た覚えが有るような棋譜ではなかなか思い当たりませぬ.そのせいかどこかチェス的でないように感じまする.同じ原理の等価交換でもQ+1ポーン=2Rの類が実戦に頻出することは勿論で御座いますが.)

サブリナは小躍りしてQを取ったのかも知れませぬ.羽生の中盤の妙手として記憶に値するのではないでせうか.いくら御当人はこんな程度の手はお茶の子さいさいだと思っていても.

昔東大の将棋部の主将と指していて,いきなりQ交換(Qの使い方はこちらが上手いだろうからということで)を目指されて驚いたことがありますが,それとは真反対の(しかし将棋指しらしい)戦略の一つなのかも知れませぬ.

>で絶望

>とまあ八方塞がりですね。

なるほど,有難う御座いました.脳のマッサージを受けたような快さで,お陰様で少しは感覚が甦りそうで御座います.この機会に折に触れて現代(ソフト含む)のチェスを覗いてみたいと思いまする.これからもお時間が有るときには,解説その他お願い致しまする.

定跡と常識

>14手目で羽生がQを取らせたのは定跡どころか常識にも無さそう

クイーンとビショップ二つ+ナイト交換なら

 クイーン = 9点
 ビショップ = 3~3.5点*
 ナイト = 3~3.5点*

の換算で十分つじつまは合いますね。

残りの駒は

 ポーン = 1点
 ルーク = 5点

となります。

*「3~3.5点」 - 一般に盤上にたくさん駒があり混んでいると8方に飛べるナイトが有利になり、駒が捌けた時点では遠距離に動けるビショップが優位になります。

チェス入門

http://chess.plala.jp/

こんなもんで如何ですか?

解説

...の力量は有りませんが、その真似事を...

黒としては白ルークのG3-H3を防がなければなりませんが(さもなければH3-H7で一手詰め)...

D4のビショップがG7に利いているので...

①H7-H6ではG5のナイトを動かせません。G3-H3と予定通りで十分。H3xH6で詰みです

②G7-G6は論外

③F7-F6はE1xE6。クイーンがF7の防御を放棄して逃げたらG5xF7で雪隠詰め。ほかのところに逃げてもむりです。

(例)F7-F6,E1xE6,E7-D7,E6-D6(取ったら詰み),D7-C7、G5-F7で絶望となります

④E6-E5はG5xF7で絶望

とまあ八方塞がりですね。

困っているんです

私はチェスを全然知りません。それで困ったことが起こっています。
欧米の小説には、チェスを知らないと何のことだか分からないものがあります。

古典では「鏡の国のアリス」、新しいところでは「フランドルの呪画」、さらに
新しいところでは、アンソロジーですが(編者はあの若島正さん!)
「モーフィー時計の午前零時」。いずれも書物は持っていますが、チェスのルールを
知らないために、読んでも話が理解できませぬ。それぞれの書物に一応チェスのルールが
説明されていますが、簡単には理解できない。

チェスの理解のためのお勧めの本はありませんか?どなたか推薦お願いします。

フィッシャーvsスパスキーから

御案内頂いた羽生vsサブリナ.本棚にMCO(序盤便覧)が見当たらないので,もしやと思ってフィッシャーvsスパスキーの有名な1971年の棋譜解説を見たら,スパスキーの2勝(一つは不戦勝)1敗で迎えた第4ゲームでスパスキー黒で採用.手順は黒が端歩を早く突いたという違いはあるけれども,9手目(将棋の18手目相当)で黒Qが上がらずにN(右桂)が3段目に跳ねて居れば,本譜と同じ盤面になりました.羽生さんはフィッシャー・ファンだし,サブリナも本場のプレイヤーである以上,故事は承知でしょう.

この戦法(シシリアン・ディフェンスのソーチン・バリエーションとかソーチン・アタックとか呼ぶようです.)は,フィッシャーが得意なのをスパスキーが採用したもの.消費時間スパスキー2時間35分.フィッシャー2時間28分.引き分け.

もう一度サブリナの投了図見ましたが,やっぱり直接的な勝ち方が分かりません.どなたか解説願います.

マスター様>羽生名人は敵キングを「詰める」ことに重点を置いた指し方です。

14手目で羽生がQを取らせたのは定跡どころか常識にも無さそうなので,ここで少なくとも勝ちを確信しているのですね.サブリナとの力量差は明らかと見るべきでせう.

羽生チェス譜

オーナー様のご案内感謝.動くのも素敵で御座います.それで,便利になった代り,なにも考えないで投了図に着いてしまいました.

最初のサブリナさんというのは女性であられますね.後の寄せ手筋を知っているから投了出来るということなので御座いませうか?今の愚だと「投了その後に」をやったら逆転されそうな気がしまする.羽生さんが相手でなく,サブリナさんでも.

無明と対局

不完全ではありますが一局通して指す所までたどり着きました。

後程報告ということで...

健やかに成長(調教?)してGPS将棋くらい強くなれるかな?
http://www.computer-shogi.org/wcsc19/

5手読みで序盤は軽快に指しますが(一手約10秒)、中・終盤になると遅くなりますね(一手約4分)。道は険しいです。

チェス譜、おもしろいです!

竜王戦の準決勝が終わって、渡辺竜王に挑戦するのは、深浦王位v.s.森内九段戦の勝者ということになりました。

歩曼陀羅華さんより丁寧なお答えがありました。ありがとうございます。今日の深浦v.s.久保戦は、chessみたいな内容でした。 最近、佐藤九段の活躍が無く、A級順位戦でも2連敗と元気がありません。次の20世永世名人は、佐藤康光であると信じているのですが、A級では先ず挑戦者になることがとても難しいですね。早く復調して欲しいです。

管理人さん、チェス譜は最高です! 羽生さん以外の選手の棋譜もありますね! 早速お気に入りに登録しました。今度並べてみます。 羽生さんの対局を2~3番観戦しました。特に、キングに対して王手をかけつつ、ビショップを動かしてルークの開き王手&クイーン取り!という大技で決着した試合もありました! 現状では私のレベルでは、ポーンの利きにナイトやビショップが入り、それを相手がなぜ取らないか、という基本がわかっていません(駒損やだな、みたいな)。もっと深い理由があるのでしょうね。

おかげさまでchessをするのが楽しくなりました。ありがとうございます。

羽生さんのチェス譜

意外と速く検索できました。

ここからお楽しみください

http://www.orcaland.gr.jp/~maro/diary/MCV/maro0511.htm

最初の2局が”Habu, Yoshiharu”謹製のチェス棋譜です。アプレットで表示します。

(追記)

ここにもあります

http://www.orcaland.gr.jp/~maro/diary/MCV/maro0705.htm

動くチェス譜

>御推戦(?)下さいませ.

以前(一年以上前)駒音に投稿しましたが...掘り起こしてみます。

>動くチェス譜

今週中に手配するよう努力します。

羽生さんのチェス譜

オーナー様>ここから探せます。

ちょっとだけ探しましたが,行き詰まりました.御忙しいでせうが(権利問題も有ることでせうね.),その内この掲示板で将棋並みに動くチェス譜が拝見できれば最高に有りがたいと思いまする.

>羽生名人はチェスを将棋風に指しますね...

なるほど.夏(盆)休みに一局並べてみたいので,御推戦(?)下さいませ.

以前森内さんと対戦した本場のプレイヤーの感想を紹介されたのは,こちらだったでせうか?将棋のグランドマスターだからと承知して居たので,なにか考えたということで御座いましたが.

寝てしまいました。

歩曼陀羅華さんと管理人さんから御返答がありました。ありがとうございます。

私の棋力では、まだ棋譜を並べて理解するのは無理です。もう少し強くなったら羽生名人の棋譜も並べてみたいです。

チェスの棋風

羽生名人はチェスを将棋風に指しますね...現代的棋風は勝ちを急がず少しずつ優位を積み上げるものですが、羽生名人は敵キングを「詰める」ことに重点を置いた指し方です。

羽生名人のチェス棋譜はここから探せます。
http://www.chesslive.de/

複数の手が読める

>5手とか7手とか複数の手が読めることは理解しました。

当方もプログラムを無から組み上げて行く過程で「頭では解っていても見たことが無い実際を」具現化することにより「わかた!!!1!!111!!!!」的驚きが満載ですね。少しずつ改良して「より深く、より速く、そしてより強く」を目指しています。

>その読んだ手が「正しい手」

本当に「正しい手」が判断できるのなら一手以上の読みは要らないことになります。なぜならその先の展開をも全て見切っての「正しい手」なのですから。

「正しい手」は理論上は見つけることができます...将棋に起きる全ての局面を生成して負け・引き分けに繋がる手を排除して残った手が勝利を保障する「正しい手」となります。(「どうぶつ将棋」では回折が終了しました。以下リンクより。)ですがこれは将棋では無理な話です。

http://www.computer-shogi.org/blog/animal-shogi_solution/

『後退解析とは、ゲームが終わった局面、すなわちライオンが詰んだ、もしくは相手の一段目に入った状態の局面を作り、その1手前、2手前…の局面を調べていく方法です。この場合、1手前の局面は手番を持っている側の勝ち、2手前の局面はその元になった局面になる手を指してしまうと負けることがわかっているので結論は他の手次第…と順次解析を広げてゆき、初期局面に到達するまで繰り返します。』

チェスの場合、盤上の駒がある程度まで減ると「最後まで読みきった」解答データベース(テーブルベースと呼びます)がありチェスソフトとしてはGame Overです。

...よって「正しい手の評価、ってできるのですか?」の解答は(詰みが発見された局面を除いて)「できません」が妥当と思います。先読みを重ねることによりその精度と信頼度を上げることはできます。先読みを重ねることにより先の局面に存在する「落とし穴」の存在を感知し、そして回避する...と言うことですね。

将棋・チェスの評価関数に求められるのは(評価の原基が存在しない故に)「絶対的な局面の評価」ではなく(これも難しいのですが)「相対的な局面の順序付け」になります。つまり...複数局面を「良い」から「悪い」順番に並べることです。

例えるなら、「小学校のクラスに30人の生徒がいます。生徒を身長順に並べましょう。」...と似ています。生徒の身長は知らなくても身長順に並べることは出来ますね。

先読みは自分と相手の最善手(と思われる)手を交互に指し、そして起きる局面の中で一番自分に都合が良さそうな結果に通ずる手を選ぶプロセスです。これは前述の

『将棋に起きる全ての局面を生成して負け・引き分けに繋がる手を排除して残った手が勝利を保障する「正しい手」となります。』

を限定的に行うことです

チェス実技は記憶のかなた

越中ふんどし様>chessは歩曼陀羅華さんが御専門でしたね。 

愚はチェス実技はもともとさして強くありませぬ.将棋が指せないことに比べれば,歴史や理論だけでなく,序盤や終盤についても多少の系統的な知識をもっている程度で御座います.もう〇十年も指しておりませぬので,実戦の指し手の分析,解説,批評などはとても出来ませぬよ.ただここで取り上げれば,きっと実力のある読者が話題に新規参入することでせう.

>コンピュータは投了しません。そして、ぼんやりしているとステイル・メイト(引き分け)に持ち込まれてしまうのです!

ステイル・メイトは本格的なプレイヤーにとっては重要な力量の内でせうが,生産性の無い(自分が勝つ見込みが無い.現代の感覚では上級者同士ならば後手なら成功でせうが.)しんどさから見ると心が無いコンピュータ向きの気が致しまする.後コンピュータ向きだと思うのは,やはり無機質なポーン・エンディングで御座います.

誰か歴史に残る豪語の一つとされているプレイヤーの科白に「先手を持ったら必ず(勝つか)引き分けにしてみせる.」と言った話が伝えられて居りますな.そのクラスの場合でも,ときに先手もステイル・メイトに持ち込む必要が起こるものかどうかは知りませぬ.

>素抜きなどの技の掛け合いがおもしろいです。

佐藤さんの将棋の大駒の使い方には,この意味でチェス的な物がときどき感じられます.愚が佐藤応援団になっている原因の一つではあります.チェスを実際に指すのは羽生,森内両所なのですが.

最近chessにハマっています。

8割方はわからないのですが、何となくすごいな~と思い、いつも拝見しています。

答えがあるのかどうかもわかりませんが、5手とか7手とか複数の手が読めることは理解しました。問題は、その読んだ手が「正しい手」なのか?ということだと思います。故大山名人が「正しい手を3手読めればそれでいい」みたいなことを言った、と何かで読みました。 正しい手の評価、ってできるのですか?

話は異なりますが、最近chessをしています。していると言っても、PCに付いている無料のヤツです。ところが(まあ当たり前なのですが)これが強い! レベル10まである内の、やっとレベル6を相手に待った無しで勝てるようになりました。たまに勝つだけでまだ負け越しです。

なぜ投稿したかというと、レベル5までは、たぶん何手か進むと必ず悪手を指してくるようなのです。キング&クイーンの両取りにわざとかかったり、明らかな駒損や最善手でない手を指します。レベル6で明らかに減ったと思われます(違うかも?!)。

ただ、おもしろいのは、絶対必勝と思われ普通なら投了するところでもコンピュータは投了しません。そして、ぼんやりしているとステイル・メイト(引き分け)に持ち込まれてしまうのです!

chessは駒の一個一個の力がとても強力です。素抜きなどの技の掛け合いがおもしろいです。将棋だと合い駒ができるのですが、当然そんなものが無いので、クイーンとかルークに睨まれるととても恐ろしいです。

フランス防御、とか、クインズギャンビットなどの定跡の名称もおもしろい。これから勉強します。 chessは歩曼陀羅華さんが御専門でしたね。もう少し上達して質問ができるレベルになったらアドバイスを頂こうと思います。 管理人さんはchessの方が将棋より強い、とかなんでしょうか。

★おっと、そうそう。 管理人さん、能褒野神社の画像をありがとうございました! たぶん一番最初に出てくる鳥居です。他の鳥居までは確認できませんでした。 YouTubeにはこんな奇麗な画像もあるんですね!

ハッシュテーブル

「覚える」浅読みくんは局面評価記憶のためにハッシュテーブルと呼ばれる構造を使用します。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%...

...局面をそのまま記憶できればベストなのですがそれでは扱いに不便なので局面を数値化し、その番号で検索する...といったところです。

通し番号には「64ビット」の数字を当てます。「64ビット」は2の64乗なので

 18,446,744,073,709,551,616

となります。(財政赤字額なんかこれに比べればカスみたいなものです)

ですが、将棋の個別局面数は全宇宙の原子数より多いくらいなのでこれでも全部の局面に別々の番号を振り分けることはできません。それでも検索中に出会う局面はそのわずかな一部だけなので(数百万~数千万程度)別局面が同じ通し番号に誤認される確率はほぼありません。

((追記))

「全部いり」浅読みくんは未だハッシュテーブルの使い方が下手なので改良中です。ちょっといじったら8手読みで44.413000秒に短縮になりました。

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