持点物語16:大山-羽生=+198 の謎

 同年齢比較において
  大山-加藤=+269
  加藤-中原= -15
  中原-谷川= +15
  谷川-羽生= -71
をつないだのが,大山-羽生=+198 である。これではあんまりだろうか。この元凶(?)はもちろん 大山-加藤 の比較にあり,これはわずか3データ,それも66~68歳のものから計算している。
 なんともアクロバット的だが当方のデータは
  羽生:18~37歳
  谷川:26~45歳
  中原:41~54歳
  加藤:49~68歳
  大山:66~70歳
なので,こうつなぐしかないのだ。
 加藤の衰えが格別なのだろうか。加藤と同年の内藤では,中原から見て内藤は
   49 +100
   50 -008
   51 +101
   52 +140
   53 +014
   54 -125
  平均 +037
そして大山から見て内藤は
   66 +257
   67 +271
   68 +294
  平均 +274
これで
  大山-内藤=+274
  内藤-中原= -37
  中原-谷川= +15
  谷川-羽生= -71
となり,辺々加えると
  大山-羽生=+181
で,17点縮まったが大差であることに変わりはない。加藤だけではないのだ。
 実はもう一人加藤・内藤の4歳上の有吉がいるが,中原と2データしか重ならないのでとても計算する気にはなれない。
 結局大山は,余程強かったのか,それともよほど晩年衰えがこなかったのか,どちらかだろうとしておく。河口俊彦の「大山康晴の晩節」のカバーには,「だが,その偉大さは,ただ強かったことにはなく,強くあり続けたことにこそある。」とあり,そんなところだろうか。

投稿者: みなかみ 投稿日時: 月, 05/12/2008 - 16:21 categories [ ]

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泥仕合

前にどこかで書きましたが、大山名人は全盛時の升田に香落ちで負けている。これは生涯両者の間に重く横たわる出来事でした。大山は著書の中で「升田さんと二人で頑張ってきた。」「生涯1局指したいとすれば升田さん。」と書いて兄弟子を持ち上げているが、同じ本で〝金言〟も書いている。具体的に10年以上タイトルを保持しなければ本物ではないとも。どう読んでも皮肉としか思えない。升田はこれを読んでどう思うか?多分「ふん、香1本弱い奴がなに言うか!」二人の泥仕合は生涯続いていたと思います。

本人の言葉

前にどこかで引用しましたが、大山師の至言:

誰でも一番強いときは同じ(強さ)だ。
才能が有る者は強い期間が長いのだ!

記憶が僅かに違っているかもしれませんから、ご教示を。ただ河口さんが発明した言葉では無いと思う。

これは師本人の誇りだったし、目標だったかも。類似の例として性科学で実証されたと伝えられた「性行動は若くして始めた者の方が長くまで続ける」ということが有ります。生涯の回数が一定で最後に赤い玉が出て来て終わりと言うことではないようです。

同業者を見ていてもそうです。やはり才能が有る方が、早く頭角を現すし、ピークも長い。後将棋ではストレートには成り立たないだろうが、他の業界なら「継続は力なり」もまた事実なので、上述の大山師の言葉と合わせて、〝金言〟だと思っています。

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