持点物語15:同年齢比較(まとめ)

 棋士の絶対的強さでなく,その時点での平均的棋士と比較した相対的強さを問題にし,これを2人の棋士の同年齢での比較を行っているのが同年齢比較である。下の第一行は,羽生と谷川では71点差,26歳から37歳までの12データで,羽生が11データで優り,谷川が1データで優る,と読む。
  羽生 > 谷川 71; 26~37, 12,+11, -1
  羽生 > 渡辺 89; 18~23, 6, +6, -0
  谷川 > 森内 39; 26~37, 11, +8, -3
  谷川 > 佐藤 41; 26~38, 12, +8, -4
  谷川 > 丸山 55; 26~37, 11, +9, -3
  中原 > 谷川 15; 41~45, 5, +3, -2
  中原 > 加藤 15; 49~54, 6, +3, -3
  大山 > 加藤 269; 66~68, 3, +3, -0
 これには「持点物語00」で述べた注意のほかに
   ・データが少ない(特に大山対加藤)
   ・比較対象年齢が同じでない
    (羽生対渡辺は18~23,大山対加藤は66~68)
の問題があるが,あくまで面白半分ということで,丸山を0としてならべれば
  丸山 000
  佐藤 014
  森内 016
  渡辺 037
  谷川 055
  加藤 055
  中原 070
  羽生 126
  大山 324
となり
  10点差:≧,20点差:>,50点差:>>,100点差:>>>
で図式化すれば
  大山>>>羽生>>中原≧加藤=谷川≧渡辺>森内≒佐藤≧丸山
というところか。
 それにしても,たとえ面白半分とは言え,大山-羽生=+198 とはあんまりだと思う人が多いことだろう。次回はこれを検討する。

投稿者: みなかみ 投稿日時: 月, 04/28/2008 - 10:08 categories [ ]

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数字の恐ろしさ

なんだか全てもっともな気がしてくるから怖いですね。大山VS羽生をどう決着つけるか興味津々です。

愚のショーバイだと、こういう上へ行くほど離れてくるデータは、とりあえず素点の対数をとって10倍して見ます。騒音のデシベル計算のやり方です。それを右に書き添えました(A)。

なおこの場合010、つまり丸山に対して10ポイント高い場合が10です。
カッコ内は4倍して大山を100にしたとき(B)。

           A   B
  佐藤 014  11  (44)
  森内 016  12  (48)
  渡辺 037  16  (64)
  谷川 055  17  (68)
  加藤 055  17  (68)
  中原 070  18  (72)
  羽生 126  21  (84)
  大山 324  25 (100)

将棋の場合何の意味も無いかもしれませんが、騒音の比較のように値そのものよりも比率などが本質的だと考えられる場合とか、元の尺度に対して観察される値が、前者のたとえば自乗とか3乗とか指数(exp)に比例や反比例しているような場合には一定の合理性があります。

これが仮に尺度だとすると、例えばつぎのようなイメージが持てます(無理は承知)。
A.10段から際限なく昇段があるときの、予想最終段位。
B. 大山を完人としたときの各人の到達度ないし達成度。

シミュレーション

 Web駒音: http://www.koma.ne.jp/index.html
  >みなかみ掲示板
に新年度の順位戦シミュレーションをアップしました。

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(webMaster注)リンク記載はブロックしていないので、hを省略しなくてもけっこうです。

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