「サルかも将棋」 その9 評価関数 駒割り ②

森下卓 『駒得は裏切らない』

...と言われるように駒割は明快かつ信頼度の高い評価法です。どこで見たのかは忘れましたが、「評価値を駒割だけにした改造ボナ」でもそこそこ強かった...と覚えています。

持ち駒ルールの無いチェスならこれだけでも(定跡ライブラリー付きで)並みのアマでは歯が立たない程度まで強くなれます。

ですが、ある一定以上の棋力を求める場合これでは全然不足です。理由は簡単です...駒の交換が起きない局面ではどの様に駒を動かしても評価値が変わらないので戦略的に対局を進めることができません。チェスの場合、駒の約半数が大駒(飛2、角2、八方桂2、飛角1)のうえ盤が一回り小さい(8 x 8 = 64)ので望まなくても駒の取り合いの状態に持ち込めます。

更に怪しいのは「駒に点数を付ける」概念そのものです...

(3回目掲載ですが)ボナンザ6.0の駒の価値

歩 87 香 232 桂 257 銀 369 金 444 角 569 飛 642 玉 15000
と 534 成香 488 成桂 519 成銀 485 馬 827 竜 945

...これによると、

①「歩」を「と金」に昇進させると、とにかく447点アップなので争点とは全然かけ離れた安全な地点に「と金」を作ってもOK!となります。 
↑昔のソフトによく出た症状です。

②攻めずに離れ駒を取る事ばかりに手を費やす
↑リスク無しで評価値が上がる!...と夢をみています。

この欠点を埋めるのが

 評価値 = (盤上+持ち駒の価値 = 駒割り Material Value) + (駒の配置の価値 Positional Value)

...の役割です。

投稿者: webMaster 投稿日時: 土, 08/20/2011 - 03:13 categories [ ]