遠山雄亮のファニースペース

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日本将棋連盟棋士。五段。2010年4月から日本将棋連盟モバイル編集長、そして2014年4月からはプロデューサーという肩書も増えました。
最終更新: 5時間 43分前

第3回電王戦総括 コンピュータとの共存共栄と今後の電王戦について

金, 04/18/2014 - 08:00
将棋の内容は、完敗と完勝が1つずつ、接戦が3つでした。
接戦となった3局は、長いねじり合いの末、コンピュータの粘り強さに屈しました。

全体的に競った将棋が多かったですが、結果でみれば1勝4敗で、2回(+リベンジマッチ)で3勝7敗1持という結果はソフトの実力を表しています。
ここまでの結果を、ある程度実力を計る意味で順位戦のクラスで分けてみると
B級1組以上…1勝2敗
B級2組以下…2勝5敗1持
となり、谷川会長の「ソフトの実力はプロの中位以上」という言葉はしっくりきます。
ソフトの実力はすごいところに来ている、それがハッキリしました。

イベントとしては、トラブルもあって途中は不安も抱きましたが、第4・5局の視聴者数や世間の反応を見ると、将棋の世界を知らない人まで巻き込んだビッグイベントに育っているようです。
第2回に続き、「ファンに喜んでもらえるかどうか?」という観点では勝ったと思います。

プロ棋士vsコンピュータという構図は、最初の頃に比べて人々の感じ方が変わってきていると感じています。
コンピュータの強さが認められたことで、対決だけではなく対局者(開発者含む)の物語、そしてその周辺の諸々にも注目が集まっています。
プロが負けるのは驚くけど、今はコンピュータに勝てる分野なんてほとんど無いし、棋士の人生に興味があるし、電王手くん面白いね、という感じが生まれているかと。
そこで個人的には今までの形にとらわれず、今後は真剣勝負とエンタメをよりうまく共存させて楽しめるものを提供するのがいいと思います。
将棋ファン、ニコ生ファン、そして将棋を知らない人にも楽しんでもらえるよう、より高めていくことができるはずです。

コンピュータとの戦いにはどこかで区切りをつけるべきと主張する人も多くいます。
ソフトが「プロの中位以上」になった以上、プロのトップと戦っても勝つ可能性は十分あります。
人間側のトップが一度でも負ければ、チェスの歴史に則ると、将棋もコンピュータに越えられたということで決着、終わりになりそうです。
でも将棋界にとって決着をつけることに意味があるのでしょうか。
「共存共栄」を目指すなら無理に決着を付ける必要はないと思います。

将棋はもっと一般社会に出ていきたい、出ていくべきものです。
ここ最近、棋士がメディアに取り上げられる機会が増えています(怒り新党の豊川七段は最高でした!)。
いい波が来ていることは疑う余地がなく、その波に乗れるのか、将棋界としても勝負所です。

将棋というものが一般に広く知られ、より発展した日本文化となっていくことを私は強く望んでいます。
将棋を愛する全ての人(今まで応援いただいている全てのスポンサー含む)にとって、それは素晴らしい未来だと確信しています。
電王戦はその一助となりつつあります。今後はより人間とコンピュータが手を取り合い、「共存共栄」しながら素晴らしい未来へ向かいたいです。

最後に第3回電王戦エンディングPVを。
次のニコ生のビッグイベントは超会議です。私も出演します!
詳細はこちら


それではまた
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第3回電王戦第5局

火, 04/15/2014 - 13:17
既報の通り第3回電王戦第5局はPonanzaが屋敷九段に勝ち、コンピュータ側の通算4勝1敗で幕を閉じました。

私は終日現地に詰めて検討にも加わっていました。
この対局ほど人間とコンピュータの価値観がぶつかり合った対局は見たことがありません。
戦いが始まってから、棋士はほぼ全員先手持ち、控室のソフトと対局者(Ponanza)は全員後手持ちでした。

こういう場合どちらかが正しいというよりは、形勢が難しいケースが多く、本局もその例にもれないでしょう。
104手目の△8三歩まで、均衡の取れた素晴らしい内容でした。
互角のままずっと推移していったらどういう結末を迎えたのか。素敵な推理小説のトリックを読み損ねてしまった気持ちです。とはいえ屋敷九段もPonanzaも戦いが始まって80手近く好手を続けていたと思われ、その強さにはため息が出ました。検討していて勉強になりました。

最後のミスについての真相は本人しかわかりませんが、さすがの屋敷九段といえども体力気力とも苦しい状況だったと思われます。
森下九段が記者会見等でさかんにお話されていた「ヒューマンエラーをどうなくすか」というのは人間の大きなテーマであり、今後も特に対コンピュータ戦で問われていくでしょう。

これで長い5週間が終わりました。最後は打ち上げにも出席し、余韻を楽しむように深夜まで関係者や開発者とお話をしていました。


第3回電王戦は最初盛り上がりに欠けている印象で、第2局では不幸なトラブルもあり、先行きに不安を感じていました。
しかし熱戦が多かったことや関係者の努力もあり、1局毎に盛り上がりをみせ、最後は70万人を超える来場者数でした。一つの番組では前例が少ないほどの多さとか。
情熱大陸など一般的に取り上げていただく機会も多く、この電王戦には大きな価値があり、潜在的な力もかなりあると認識しています。

第4回についてはまた項を改めて、総括と一緒に書こうと思います。


それではまた
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電王戦最終第5局告知

金, 04/11/2014 - 08:00
明日土曜日は電王戦第5局屋敷九段-Ponanza戦。
対局ページ
対局PV
棋譜中継は日本将棋連盟モバイル

いよいよ第3回電王戦も最終局を迎えます。
全国各地、様々な場所で行われてきて、最後は将棋の総本山将棋会館での対局です。
ここまで人間側の1勝3敗。負け越しは決まりましたが、最終戦の結果が与えるインパクトははかり知れず、非常に大きな一番です。

前回の記事で手番について考察しました。
第5局は人間側が電王戦で勝ち星の全てをあげている先手番。屋敷九段はA級順位戦で先手番16連勝という大記録を持っています。それだけ見ると今回は人間が勝ちそう、となるでしょう。

しかし一方Ponanzaは、電王トーナメントで決勝Tを全て後手番で勝ち抜きました。
コンピュータ将棋は特に先手番で強いというデータがありますが(参考記事)、その中で全て後手番で勝ったのはすごいの一言。しかもその3勝は習甦、やねうら王、ツツカナ。全て第3回電王戦でプロに勝ったソフトです。
またニコ生の様々な企画で対アマ戦200戦近くを全勝。それも全て後手番でした。
そう考えるとどうやったらPonanzaに勝てるのか、とも思ってしまいます。

持ち味を発揮した、素晴らしい将棋になることを期待しましょう。
ご注目ください!


それではまた
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第3回電王戦第4局 手番による勝率の違いとコンピュータ将棋の特徴

火, 04/08/2014 - 11:48
既報の通り第4局はツツカナが本格矢倉で森下九段を下し、コンピュータ側が3-1となって勝ち越しを決めました。
序盤~中盤の入り口までは森下九段がリードしていましたが、そこからツツカナが地力を発揮。
コンピュータが得意とする中盤のねじり合いで差を付けられてしまった印象です。

今回は今までの振り返りと視点を変え、先手後手の勝率について記します。

ここまで電王戦は計10局行われました。
手番だけを抜き出すと、以下のようになっています。

第1回:後手0-1
第2回:先手1-2、後手0-1-1
第2回リベンジマッチ:先手1-0
第3回:先手1-1、後手0-2

トータル:先手3-3、後手0-3-1

参考にする局数は少ないですが、とはいえ見逃せないデータです。
先手が若干有利なのはプロ公式戦で証明されていますが、こと対コンピュータではそれが顕著に出ています。
コンピュータ同士でも先手がかなり有利のようで、電王トーナメントでも先手の勝率の高さが話題になりました。
人間とコンピュータが手を結んだタッグマッチは先手の3-1。ここでも結果がリンクしています。

なんだ将棋は先手が有利なんだ、と言うのは簡単ですが、もう少し踏み込んで考えるとそこにコンピュータ将棋の特徴があります。

コンピュータ将棋は初形で先手+70程度と判定するそうです。
逆に言えば後手は-70と僅かに不利。
淡々とした駒組みが続けばこの差はなかなか埋まりません。
そうこうしているうちに、激しく動くと-70より1点でも評価値が高いという局面があれば、性質上そちらに飛び込みます。

結果としてコンピュータは、先手番の時はじっくり進めて+の評価値を保ち、後手番の時は-の評価値を挽回しようと激しく動くのです。
ツツカナが第2回と第3回で指し回しが全然違い、実力が大きく上がったという表現を見かけることがあります。
勿論成長しているのは事実ですが、上記を考えると実力が大きく上がったと証明するのは難しいと思われます。
ツツカナは第2回は後手番だったので評価値を挽回しようと激しく動きました。
第3回は先手番で、評価値を+で保つためにゆっくり指しました。
どちらもツツカナであり、コンピュータ将棋の特徴です。

激しい局面は評価値のブレが大きいので、点数を間違える可能性が高くなります。20手読んで+100と判断しても、読まなかった21手目で-500になる、という変化は将棋にはよくあります。
なので後手番のコンピュータが突然激しく動いてきた時は、評価値を無理に挽回しようとしています。そこに隙が生まれることはわりとあります。
人間側の3勝のうち、2勝は後手のコンピュータが無理に動いてそこにカウンターを合わせました。
今回の豊島七段は、平凡に指すと評価値を挽回出来ないとみた後手番のコンピュータが定跡外の手を指し、そこをついて勝ち星をあげました。

コンピュータ将棋は1点でも評価値の高い手を選ぶ性質があります。
その性質が先手と後手での指し方の違いを生み出すのです。
手番によってまるで別人のような指し回しを見せるのは人間と違うところで面白いですね。


さて第5局は人間側の先手番。屋敷九段はA級順位戦という舞台で先手番16連勝という記録を持っています。
対するPonanzaは電王トーナメントで、決勝Tを全て後手番で勝ち抜きました。
まさに頂上決戦です!
私も大変楽しみです。皆さんも土曜日をお楽しみに。
屋敷九段-Ponanza戦 対局ページ PV
棋譜中継は日本将棋連盟モバイル


それではまた
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肩書きが増えました

土, 04/05/2014 - 22:04
2010年4月から、モバイル編集長という肩書きをいただいて活動してきました。
そして2014年4月から、プロデューサーという肩書きを増やしていただきました。

当初はモバイルサイトの更新や管理という仕事がメインでしたが、ここ2年ほど外部の方との仕事が増えてきました。将棋界が外の世界に求められていて、ありがたいことです。
ただ外部の方には、「モバイル編集長」という肩書きは覚えられやすい反面、活動の幅が狭いです。
そこで外部的には「プロデューサー」という肩書きを前面に出すことで、ITを中心に活動範囲を広げることになりました。

モバイル編集長として丸4年が経ち、おかげさまで事業も順調ですが、同じことを続けていてはどこかで発展は止まります。私自身の気質としても、新しいことを採り入れて前に進んでいきたいという思いが強くあります。

仕事の内容が大きく変わるわけではありませんが、内部的な仕事を減らして外部的な仕事をより増やしていくつもりです。
この2年で、提携や公認や後援など多くの動きがありました。将棋界を盛り上げていただける素晴らしい皆様と手を組めたことは幸せです。こういう動きをより加速したいもの。
内部的な仕事も、既に動き出しているものやまだ胸に秘めているものなど、新しい未来を作り出せるようにしていきます。

しばらくは「チャレンジ」がモットーです。
指すほうでも仕事同様新しいことを取り入れていき、巻き返せるようにしていきたいです。

精一杯頑張ります。
今後とも温かい応援を、どうぞよろしくお願いいたします。


それではまた
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電王戦第4局告知

金, 04/04/2014 - 20:56
明日土曜日は電王戦第4局森下九段-ツツカナ戦。
対局ページ
対局PV
棋譜中継は日本将棋連盟モバイル

ここまでの3局の観戦記がアップされています。
第1局 先崎九段執筆
第2局 河口七段執筆
第3局 船江五段執筆
本局はあの西村京太郎さんが担当されます!

さてここまで1勝2敗。前回と同じ星です。前回はここで塚田九段が持将棋に持ち込む将棋を見せました。
対局PVで「50歳でA級復帰、50歳過ぎての初タイトルを目指す」と宣言された森下九段。本局はいったいどんな指し回しを見せるでしょうか。
対するツツカナはコンピュータ将棋の中でも最も綺麗な将棋を指し、最強クラスのソフトです。
互いに本格派で矢倉が濃厚ですが、今シリーズは振り飛車が多いので、意表を突くツツカナの振り飛車もあるかもしれません。
序盤から目が離せません!


それではまた
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第3回電王戦第3局 YSSのログを調べてみました

日, 03/30/2014 - 10:03
既報の通り豊島七段がYSSに横歩取りで快勝しました。
早速YSSはログを開示しており、大変興味深く、昨日の夜から夢中で見てしまいました。
以下に気がついたことを箇条書きで。

・1手につき、序盤は357秒、中盤戦以降は511秒で指すというのが基本だった。ただし途中でそれが493秒になったり揺れていて、なぜかは開発者の方に聞かないと分からない。

・序盤、△8六歩のところでは△2三歩や△4二玉や△4一玉も候補だった。
これは豊島七段に聞いた話とも一致。△2三歩には対策があったが、△4二玉や△4一玉は手強いと思っていたらしい。

・話題の△6二玉は、ほぼその一択とみていた。△2三銀や△3四飛も練習では指された、とは豊島七段談。

・それなりに時間を使っても△6二玉しか考えていないので、時間を使えばこの手を回避できるのかどうか、YSSに限っては疑問とみる。

・△6二玉では△5二玉が定跡でプロで大流行しているが、コンピュータ将棋のお気には召さない。電王戦第2局の時に色々なソフトに定跡を外させて聞くと△5二玉を示すソフトは見当たらず。△5二玉以外の場所へは行こうとするので、もしや△5二玉は疑問手なのか?!

・△3三同桂の辺りでは▲2一角には△4四角と読んでいたのに、直前に△3一銀に変更。この変更が運命の分かれ道だったかは不明。

・記者会見でも話していたように、練習では△4四角ばかりで△3一銀は1局だけだったとのこと。研究も薄いところだったようで、豊島七段にとってYSSの選択が吉だったかは微妙。

・△4四角以下の変化で、豊島七段が警戒し控室でも深く研究されていた手はログには表示されていない。

・△4四角で△2五歩も大変と思われるが、その手も表示されていない。

・▲4八銀はYSSにとって意外だった。対して△2一歩が有力と控室ではみていたが、YSSは△4四角一択。ちなみに控室で調べていた感じでは△4五桂が最有力だった様子。

・△9九角成と△2四飛でYSSが一気に形勢を損ねたというのが控室の見解なのだが、YSSはどちらもほぼその一手とみていた。

・▲3九金~▲2九金打は人間からすると怖い竜を取って▲4二飛が残るので好手順にみえるが、いまいち評価していない様子。金香と飛の二枚換えだからか?

・▲2九金打と指されたところでYSSは不利を自覚したようだ。

・例の△1四金のところでは、少し前に△7九とに▲6五桂という手に気が付き、一生懸命に手を探して、ゆえに打った様子。代わる手は△1四歩だった。人間なら負けても△7九と、とやるところ。

・この△7九とに▲6五桂というのは人間にはひと目で、以下△7八とが詰めろにならないので▲5三桂成から詰めろが続けば勝ち、というのはアマ高段者なら分かること。

・しかし手数が長いのでコンピュータには読みにくい順。ログを見ると、▲6五桂以外では先手が大変なので、ゆえに途中までYSSは有利と読んでいる。しかし▲6五桂に気が付き、そこで長手数を読むことで段々と評価値が落ちている。

・なお我がPCのコンピュータ(スペックまずまず、ソフト性能良)に△1四金と打つ局面を511秒考えさせたが、▲6五桂には思い至らず。ただ▲6五桂の局面までいくとその手の良さが分かるので、読みでフォロー出来るかギリギリの手なのかも。

・これは昔から知られているコンピュータ将棋の弱点。一本道の長手数に弱い。意図的にこういう局面に持ち込むと人間がかなり有利だが、当然簡単なことではない。

・意図的に持ち込むのは現実的ではないが、そういう局面が現れやすい展開はある。その展開に持ち込む可能性をいかに高めるかが大切かも。

・このあとマイナスが4桁になり、終局に向かった。

・全体的に読みが噛み合っていない。

・読みに不可解な手が結構見受けられ、YSSにとって苦手な展開だったのかもしれない。

・コンピュータ将棋全般がこういう展開を苦手としている可能性もある。

・△6二玉が大悪手で将棋は終わり、というのはいくらなんでも短絡的というか、将棋はそんなに簡単ではないはず。初見では悪い手だと思ったが、そういう手が革命的な手になる可能性もある。結果だけで判断してはいけない。△6二玉~△2三銀が成立すると、横歩取りに新たな風が吹くかも。

・ただし△6二玉と指したことでコンピュータ将棋が苦手とする展開に陥ったとはいえる。勝負という意味ではYSSの敗着は△6二玉だったかも。


豊島七段とも終局後に話をして興味深いことも多くありましたが、その辺りのことは観戦記担当の船江五段が書かれるでしょうからここでは記しません。
こうして両者の話(片方はログ)を聞けたことで一局の理解がより深まりました。

この一局は今後の対コンピュータ戦に於いて、エポックメイキングとなる可能性があります。
第1・2局のような揉み合いより、一気に勝負がつくスプリント勝負に持ち込んだ方がいいのかもしれません。
今までの電王戦で棋士が勝った将棋(第2回第1局阿部光四段、第2回リベンジマッチ船江五段、第3回第3局豊島七段)は全てそうでした。
コンピュータ将棋が苦手ということと同時に、人間側が集中を持続する時間が短くていいという理由もありそうです。
ソフトが踏み込んでくると「読み切られたか」と弱気になりやすいですが、そこで踏み込む勇気が対コンピュータには必要のようです。


第4局は森下九段とツツカナの対戦。
森下九段もツツカナの中盤力をかなり警戒しているので、この将棋のように一気に激しくなる戦いに持ち込む可能性はありそうです。
次局もご注目ください。


それではまた
カテゴリ: 棋士

電王戦第3局告知

金, 03/28/2014 - 08:00
明日土曜日は電王戦第3局豊島七段-YSS戦。
対局ページ
対局PV
棋譜中継は日本将棋連盟モバイル

棋士側が2連敗で迎える第3局。豊島七段にはプレッシャーのかかるところです。
第2局の時に話した時は、自信があるような無いような、という感じにみえました。
いい将棋が見られること、期待しましょう。

この将棋の観戦記を船江五段が書くというのは驚きました。
電王戦への思いが詰まった、いいものになることでしょう。

私は今日から月曜日まで大阪へ出張です。電王戦も現地に行きますが、それ以外に日曜日は先日告知したAppleStore心斎橋でのイベントがあり、今日は各地で打ち合わせ多数です。
対局以外で大阪に行く機会は少ないので、美味しいものなども楽しんでこようと思います。


それではまた
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王将戦決着局、3/30AppleStore心斎橋イベント、4/15ねこまど将棋教室など

火, 03/25/2014 - 20:16
明日は王将戦第7局渡辺王将(3勝)-羽生三冠(3勝)戦。
PCモバイル同時中継。

ニコ生解説、1日目は中村太六段と安食女流のコンビ
2日目は久保九段と藤田女流のコンビです。

頂上決戦の決着局。非常に楽しみな一戦です。


3月30日(日)に大阪心斎橋にあるAppleStoreでイベントを行います。
iPhone、iPadを使って将棋を楽しもう!というもの。
大阪でのイベントは初めてで、ちょっと緊張します。
詳細、事前予約はAppleStore心斎橋のHPで。


4月15日(火)にねこまど将棋教室で指導対局会を開催します。
詳細、事前予約はねこまどHPで。4/15(火)遠山雄亮五段 指導対局会
6人集まらないと開催されないようなので、なんとかみなさんのお力を(笑)
ここでしか聞けないような、駒落ちのコツなどをお教えしたいと思います。


電王戦では第3・4局で大盤解説会を行います。
「千駄ヶ谷を将棋のまちに」プロジェクト 第3回将棋電王戦<第3局>解説会のご案内
「東竜門」主催 第3回将棋電王戦<第4局>解説会のご案内


最後に、兄弟子が昇段したとのこと。おめでとうございます!
師匠は来年の昇段が決まっていますし、久しぶりに一門に明るい話題が続きます。
佐藤和俊五段が六段に昇段


それではまた
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第3回電王戦第2局

日, 03/23/2014 - 21:34
やねうら王のノーマル四間飛車に佐藤紳六段の居飛車穴熊という、ファンに人気のある戦型に。
この形はプロ同士では居飛車側の勝率がいいのですが、振り飛車の形勢が悪いわけではありません。ただ穴熊を相手にするのは骨が折れます。私もこの戦型をずいぶん指しましたが、振り飛車をもって勝つのは相当に大変です。

佐藤六段の△6四歩~△6三香が鋭い手で角を召し捕り、有利になったかと思いましたが、図の▲4八金引が粘り強い手でした。前回の船江五段-ツツカナ戦を彷彿とさせる、タダ取られからの二枚腰です。





後手とすればリードしたかと思ったところで具体的な手が見えず焦る局面。
ここでの△6七香成がどうだったか。△8九竜が検討されていた手で、難解だったと思われます。
また検討室にいたツツカナは△4一角!という指摘。3二にカナ気を打たせず△1四角を狙う、と言葉にすれば難しくありませんが、この手は気がついても指せない手ですね。

最後は▲7五歩を△同角と取ったところでやねうら王の評価値が跳ね上がったとのこと。この辺りは後手が辛い将棋だったようです。

色々あった中でいい戦いをされた佐藤六段ですが、結果は無情です。第1・2局とも真っ向勝負で中終盤で競り落とされており、今後が不安になる内容です。とはいえアンチコンピュータ戦略も採りづらいでしょうし、プロ側は難しい戦いと現実を突きつけられている状態です。

控室に豊島七段が来ていて色々話をしましたが、当日に備えてインフルエンザの注射を打ったとのこと。人間は気を使うことが多くて大変です。
第3局ではいい体調と精神状態で素晴らしい戦いをされること、期待しています。
私も現地のあべのハルカスに行く予定です。他の仕事も兼ねて週末は大阪へ出張します。


それではまた
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